Super Best Of Yumi Arai
ひこうき雲
恋のスーパーパラシューター
空と海の輝きに向けて
きっと言える
雨の街を
返事はいらない
そのまま
瞳を閉じて
やさしさに包まれたなら
海を見ていた午後
12月の雨
魔法の鏡
COBALT HOUR
ルージュの伝言
ベルベット・イースター
卒業写真
航海日誌
CHINESE SOUP
少しだけ片想い
雨のステイション
あの日にかえりたい
さざ波
14番目の月
さみしさのゆくえ
朝陽の中で微笑んで
中央フリーウェイ
天気雨
避暑地の出来事
Good luck and Good bye
翳【かげ】りゆく部屋
ひこうき雲
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
白い坂道が空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇っていく
何もおそれない、そして舞い上がる
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ
けれど しあわせ
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
恋のスーパーパラシューター
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
赤いレザーのジャンプスーツは
わたしの燃えるハートのしるし
霧の晴れまにあなたが見えたら
ベルトをつけて準備完了
たったひとつの恋の真上に
落ちてゆけたら死んでもいいわ
恋のスーパーパラシューター
Oh yah!
包みきれない あなたの心は
きまぐれ色の海それとも空
熱い想いを風にまかせて
とびおりるからきっとうけとめて
たったひとつの恋の真上に
落ちてゆけたら死んでもいいわ
恋のスーパーパラシューター
Oh yah!
たったひとつの恋の真上に
落ちてゆけたら死んでもいいわ
恋のスーパーパラシューター
Oh yah!
空と海の輝きに向けて
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
月のまなざしが まだ残る空に
やさしい潮風が門出を告げる
この人生の青い海原に
おまえは ただひとり帆をあげる
遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに命のかじをとろう
果てない旅路にやすらぎを求めて
いつしか かの胸にいかりをおろす
呼び合う世界で空と海が出会う
おまえは歌になり流れていく
遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに命のかじをとろう
遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに命のかじをとろう
きっと言える
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
南に向かう船のデッキで
波を見つめて
もしも夕陽がきれいだったら
話しかけるわ
あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても
風がささやく小麦畑で
道をたずねて
雲の下まで肩を並べて
歩いていくの
あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても
ありきたりな街角でもいい
すれちがっても
きっとわたしはふり返えるはず
恋はすぐそこ
あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても
雨の街を
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
夜明けの雨はミルク色
静かな街に
ささやきながら 降りて来る
妖精たちよ
誰かやさしくわたしの
肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそう
庭に咲いてるコスモスに
口づけをして
垣根の木戸の鍵をあけ
表に出たら
あなたの家まですぐに
おはようを言いにゆこう
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそうよ
夜明けの空はブドウ色
街のあかりを
ひとつひとつ消していく
魔法つかいよ
いつか眠い目をさまし
こんな朝が来てたら
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそうよ
誰かやさしくわたしの
肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそう
誰かやさしくわたしの
肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそう
返事はいらない
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
この手紙が届くころには
ここにいないかもしれない
ひとところにじっとしてると
よけいなことも心配で
会いたくなるから
昔にかりた本の中の
いちばん気に入った言葉を
おわりのところに書いておいた
あなたも好きになるように
遠く離れたこの街で
あなたのことは知りたいけど
思い出すと涙が出るから
返事はいらない
この手紙が届くころには
ここにいないかもしれない
ひとりぼっちじっとしていると
きのうのことがよく見える
遠く離れたこの街で
あなたのことは知りたいけど
思い出すと涙が出るから
返事はいらない
返事はいらない
そのまま
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
ひとりベッドにすわって
ぼんやりとどこかを見つめている
自分でもわからない
素晴らしいそして悲しい毎日が
いろんな人に出会って
いろんなところへ旅をした
けれどいつも知らぬまに
あなたのことを想い出していた
あなたの好きなものは
ひとつ残らず言えるわ
あなたの好きなものは
ひとつ残らず言えるわ
鏡の前のすみれが
きのうようやくひらきはじめた
ずっとそのまま咲いていて
あなたの心が変わらないように
そのまま
瞳を閉じて
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆, 山下達郎
風がやんだら 沖まで船を出そう
手紙を入れた ガラスびんをもって
遠いところへ行った友達に
潮騒の音がもう一度届くように
今 海に流そう
遠いところへ行った友達に
潮騒の音がもう一度届くように
今 海に流そう
霧が晴れたら 小高い丘に立とう
名もない島が 見えるかもしれない
小さな子供にたずねられたら
海の碧さをもう一度伝えるために
今 瞳を閉じて
今 瞳を閉じて
やさしさに包まれたなら
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた
やさしい気持で目覚めた朝は
おとなになっても 奇蹟はおこるよ
カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
小さい頃は神さまがいて
毎日愛を届けてくれた
心の奥にしまい忘れた
大切な箱 ひらくときは今
雨上がりの庭で くちなしの香りの
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ
海を見ていた午後
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった
山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く三浦岬も見える
ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった
あのとき目の前で 思い切り泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず
窓にほほをよせて カモメを追いかける
そんなあなたが 今も見える テーブルごしに
紙ナプキンには インクがにじむから
忘れないでって やっと書いた遠いあの日
12月の雨
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆, 山下達郎
雨音に気づいて 遅く起きた朝は
まだベッドの中で 半分眠りたい
ストーブをつけたら くもったガラス窓
手のひらでこすると ぼんやり冬景色
今にもあなたが 白い息をはき
通りをわたって この部屋に来る気がして
時はいつの日にも 親切な友達
過ぎてゆくきのうを 物語にかえる
もうすぐ来るクリスマス
想い出の日には
また会おうと云った
もう会えないくせに
今でもうしろを ふとふり返れば
あなたが笑って たってるような気がして
時はいつの日にも 親切な友達
過ぎてゆくきのうを 物語にかえる
時はいつの日にも 親切な友達
時はいつの日にも 親切な友達
魔法の鏡
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
魔法の鏡を持ってたら
あなたのくらし映してみたい
もしもブルーにしていたなら
偶然そうに電話をするわ
できることならもう一度
私のことを思い出して
あれが最初で最後の本当の恋だから
あれが最初で最後の本当の恋だから
きょうもおんなじ夜空の下
あなたもきっと眠る時間ね
手帳につけた誕生日も
そっと遠くでお祝いするわ
こんなときにはどうしても
あなたに会いに行きたいけど
あれが最初で最後の本当の恋だから
あれが最初で最後の本当の恋だから
できることならもう一度
私のことを思い出して
あれが最初で最後の本当の恋だから
あれが最初で最後の本当の恋だから
あれが最初で最後の本当の恋だから
あれが最初で最後の本当の恋だから
COBALT HOUR
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
夜の都会を さあ飛び越えて
1960年へ
バックミラーに吸いこまれてく
ちりばめられた 光の中へ
港へ続く高速道路
空を流れるミルキィウェイさ
海の匂いの冷い風が
白いベレG包みはじめる
夜明けの金星 消えゆく空はコバルト
真夏の棧橋 彼方に浮かぶ朝焼け
あなたは昔 SHONAN-BOY
わたしは昔 YOKOSUKA-GIRL
なつかしすぎる海が見えたら
二人の胸によみがえる恋
夜明けの金星 消えゆく空はコバルト
真夏の棧橋 彼方に浮かぶ朝焼け
彼方に浮かぶ朝焼け
ルージュの伝言
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
あのひとのママに会うために
今、ひとり列車に乗ったの
たそがれせまる街並や車の流れ
横目で追い越して
あのひとはもう気づくころよ
バスルームにルージュの伝言
浮気な恋をはやくあきらめないかぎり
家には帰らない
不安な気持を残したまま
街は Ding-Dong 遠ざかってゆくわ
明日の朝ママから電話で
しかってもらうわ My Darling!
あのひとはあわててるころよ
バスルームにルージュの伝言
てあたりしだい友達にたずねるかしら
私の行く先を
不安な気持を残したまま
街は Ding-Dong 遠ざがってゆくわ
明日の朝ママから電話で
しかってもらうわ My Darling!
ベルベット・イースター
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:荒井由実, Caramel Mama
ベルベット・イースター
小雨の朝
光るしずく 窓にいっぱい
ベルベット・イースター
むかえに来て
まだ眠いけどドアをたたいて
空がとってもひくい
天使が降りて来そうなほど
いちばん好きな季節
いつもとちがう日曜日なの
ベルベット・イースター
きのう買った
白い帽子 花でかざり
ベルベット・イースター
むかしママが好きだった
ブーツはいていこう
空がとってもひくい
天使が降りて来そうなほど
いちばん好きな季節
いつもとちがう日曜日なの
ラー、ララララ…………
卒業写真
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
悲しいことがあると開く皮の表紙
卒業写真のあの人はやさしい目をしてる
町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影がそのままだったから
人ごみに流されて変わってゆく私を
あなたはときどき遠くでしかって
話しかけるようにゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう電車から見るだけ
あの頃の生き方をあなたは忘れないで
あなたは私の青春そのもの
人ごみに流されて変わってゆく私を
あなたはときどき遠くでしかって
あなたは私の青春そのもの
航海日誌
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
船が夜をすべり 港へ向かうころ
傷ついた心も やがて消えゆく
星くずと私の 静かなランデブー
潮風のデッキは 人影もなく
遠く去ったあの人の声がきこえる
あふれる想いに まだ胸は熱いけれど
きらめく海に捨てよう 後悔日誌
はるかな船旅のあいだにつづった
哀しみは
あのころの私は こわれたグランドピアノ
かなでる曲はただ せつないノクターン
うつろう青春に身をまかせていれば
長い人生さえ 宇宙のかけら
遠く去ったあの人の声がきこえる
あふれる想いに まだ胸は熱いけれど
きらめく海に捨てよう 後悔日誌
はるかな船旅のあいだにつづった
哀しみは
きらめく海に捨てよう 後悔日誌
はるかな船旅のあいだにつづった
哀しみは
CHINESE SOUP
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
椅子に座って爪を立て
莢えんどうのすじをむく
莢がわたしの心なら
豆はわかれたおとこたち
みんなこぼれて鍋の底
煮込んでしまえば 形もなくなる
もうすぐ出来上がり
あなたのために Chinese soup
今夜のスープは Chinese soup
遅い帰りを待つときは
プティオニオンのみじん切り
涙のひとつも流したら
少し気にしてくれるでしょ
みんなこぼれて鍋の底
煮込んでしまえば 形もなくなる
もうすぐ出来上がり
あなたのために Chinese soup
今夜のスープは Chinese soup
あなたのために Chinese soup
今夜のスープは Chinese soup
少しだけ片想い
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
走り去る車に 小さく投げキッス
家まで送ったら それでサヨナラ
こんなこといつまでくり返すのかしら
わたしは待ってるの やさしいプロポーズ
いつだって I Love You More Than You
You Love Me
少しだけ片想い More Than You
真夜中の電話は 世間ばなしばかり
それさえ12時まで シンデレラ・リバティー
のんびりとかまえて あなたは知らないの
恋する気持には 羽根がはえてる
いつだって I Love You More Than You
You Love Me
少しだけ片想い More Than You
ほかの娘のはなしを 平気でするあなた
わたしのやきもちを 楽しんでるの
ブーメランみたいに 遠くへ飛ばしても
わたしがかえるって 思ってるのね
いつだって I Love You More Than You
You Love Me
少しだけ片想い More Than You
いつだって I Love You More Than You
You Love Me
少しだけ片想い More Than You
いつだって I Love You More Than You
You Love Me
少しだけ片想い More Than You
雨のステイション
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
新しい誰かのために
わたしなど 思い出さないで
声にさえもならなかった あのひと言を
季節は運んでく 時の彼方
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう
霧深い町の通りを
かすめ飛ぶつばめが好きよ
心縛るものをすててかけてゆきたい
なつかしい腕の中 今すぐにも
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう
あの日にかえりたい
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
泣きながら ちぎった写真を
手のひらに つなげてみるの
悩みなき きのうのほほえみ
わけもなく にくらしいのよ
青春の後ろ姿を
人はみな忘れてしまう
あの頃のわたしに戻って
あなたに会いたい
暮れかかる都会の空を
想い出はさすらってゆくの
光る風 草の波間を
かけぬけるわたしが見える
青春の後ろ姿を
人はみな忘れてしまう
あの頃のわたしに戻って
あなたに会いたい
今愛を捨ててしまえば
傷つける人もないけど
少しだけにじんだアドレス
扉にはさんで帰るわあの日に
さざ波
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
秋の光にきらめきながら
指のすきまを逃げてくさざ波
二人で行った演奏会が
始まる前の弦の響きのよう
月の形のボートの上で
素敵な日々を想い出にしたい
ひざに開いた短編集も
風がめくっていつの間にかエピローグ
愛が終るのをたしかめずに
ひとりここへ来てよかったの
オールも持たず漂いながら
やさしい人に手紙を書きたい
短いけれど楽しかったと
強がりだけを岸の落葉にそえて
霧が水面をゆっくり流れ
帰る岸辺を覆いかくすように
もうしばらくは本当の愛を
見つけられずに さまよってもいいの
愛が終わるのを 繕ったら
明日を生きるのに おくれたわ
オールも持たず漂いながら
やさしい人に手紙を書きたい
心も文字も少しゆれてる
グレイの影と私だけの十月
グレイの影と私だけの十月
14番目の月
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
あなたの気持が読みきれないもどかしさ
だから ときめくの
愛の告白をしたら最後 そのとたん
終りが 見える
um... IWANUGA HANA
その先は言わないで
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き
気軽なジョークが とぎれないようにしてね
沈黙がこわい
月影の道で 急に車止めないで
ドキドキするわ
um... YANAGI NI KAZE
なにげなく かわすけど
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き
さみしさのゆくえ
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
さいはての国でくらす あなた帰って来たのは
おだやかな冬景色が なつかしかっただけなの?
どこかで会おうと言って 急に電話くれたのも
昔の仲間のゆくえ ききたかっただけなの?
悪ぶるわたししか知らず
あのとき 旅立って行った
お互い自分の淋しさを抱いて
それ以上は持てなかったの
こんなわたしでもいいと 言ってくれたひとこと
今も大切にしてる私を笑わないで
したいことをしてきたと 人は思っているけど
心の翳は誰にも わかるものじゃないから
悪ぶるわたししか知らず
あなたはまたすぐ行くけど
他人の淋しさなんて救えない
夕陽に翼を見送る
残った都会の光 見つめてたたずめば
そのときわたしの中で 何かが本当に終わる
悪ぶるわたししか知らず
あなたはまたすぐ行くけど
他人の淋しさなんて救えない
夕陽に翼を見送る
残った都会の光見つめてたたずめば
そのときわたしの中で 何かが本当に終わる
何かが本当に終わる
朝陽の中で微笑んで
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
朝陽の中で微笑んで
金のヴェールのむこうから
夜明けの霧が溶けはじめ
ざわめく街が 夢をさます
朝陽の中で ふりむいて
どうぞ その手をさしのべて
薔薇の色さえ うつろわす
時の流れが とてもこわい
宇宙の片隅で めぐり逢えた喜びは
うたかたでも 身をやつすの
朝陽の中で 抱きしめて
形のない愛を包み込んで
カード一枚 ひくように
決まるさだめが とてもこわい
宇宙の片隅で つぶやき合う永遠は
幻だと 知っていても
朝陽の中で 微笑んで
形のない愛を つなぎとめて
つなぎとめて つなぎとめて
中央フリーウェイ
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
中央フリーウェイ
調布基地を追い越し 山にむかって行けば
黄昏が フロント・グラスを染めて広がる
中央フリーウェイ
片手で持つハンドル 片手で肩を抱いて
愛してるって言ってもきこえない 風が強くて
町の灯が やがてまたたきだす
二人して 流星になったみたい
中央フリーウェイ
右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く
中央フリーウェイ
初めて会った頃は 毎日ドライブしたのに
このごろはちょっと冷いね 送りもせずに
町の灯が やがてまたたきだす
二人して 流星になったみたい
中央フリーウェイ
右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く
夜空に続く
夜空に続く
天気雨
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
波打ち際をうまく 濡れぬように歩くあなた
まるでわたしの恋を 注意深くかわすように
きついズックのかかと ふんでわたし前をゆけば
あなたは素足を見て ほんの少し感じるかも
低い雲間に天気雨
みるみる煙る水平線
サーフ・ボードなおしに“ゴッデス”まで行くと言った
じゃまになるの知ってて 無理にここへ来てごめんね
夏の始めの通り雨
ついてないのは 誰のせい?
白いハウスをながめ 相模線にゆられて来た
茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた
やさしくなくていいよ クールなまま近くにいて
避暑地の出来事
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
避暑地の出来事を ひそかに待つの
南のベランダは ペンキのにおい
うたたねしてるまに どこかへ行くのね
陽が傾くまでに 帰ってきてね
私のため息 おき去りにして
真夏の青さへ かけてゆくひと
私の胸を こがすヒーロー
そうよきっと そうよきっと
You are my Sunshine
避暑地の木洩れ陽は 竹細工のように
綾とりしているわ 帽子の上で
CAMPARI の氷が かすかな音たてて
溶けるグラスの中 淡い夕映え
私のハートを ひとりじめして
あなたは遠くで 微笑んでるだけ
ほかのひととは ちがうまぶしさ
そうよきっと そうよきっと
You are my Sunshine
You are my Sunshine
You are my Sunshine
Good luck and Good bye
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
なつかしいあのひとに 人ごみの中で会った
微笑む顔が少しはにかむの
昔のままだわ
傷ついた恋なのに もう跡形もないのよ
偶然会えたら 泣きだしちゃうと
思っていたのに
ショウ・ウィンドウを 横目で見れば
待ち合わせした頃を 想うけど
今はもう 別々の恋人が待つ場所へと
降りだした雨に追いたてられて
急いでゆくのよ
やっぱりあなた 送ってほしい
わたしのバスが 遠く消えるまで
ふりかえる大通り あのひとに見えるように
混んだバスの くもった窓に書く
大きく Good luck and Good bye
大きく Good luck and Good bye
大きく Good luck and Good bye
翳【かげ】りゆく部屋
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
編曲:松任谷正隆
窓辺に置いた椅子にもたれ
あなたは夕陽見てた
なげやりな別れの気配を
横顔に漂わせ
二人の言葉はあてもなく
過ぎた日々をさまよう
ふりむけばドアの隙間から
宵闇がしのび込む
どんな運命が愛を遠ざけたの
輝きはもどらない
わたしが今死んでも
ランプを灯せば街は沈み
窓には部屋が映る
冷たい壁に耳をあてて
靴音を追いかけた
どんな運命が愛を遠ざけたの
輝きはもどらない
わたしが今死んでも
どんな運命が愛を遠ざけたの
輝きはもどらない
わたしが今死んでも